maco's 13th floor
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2003年:5月/6月/7月/8月/9月/10月/11月/12月


2003.7.30

The Cycle Is Complete

明日から5日間予備校の夏期講習があるので早起きします。したがってしばらくはあんまり夜更かししないようにしたいと思います。そろそろ告知できるようなこともいくつか出てきましたが、ま、近いうちに。

Buffalo Springfieldといえば、言うまでもなくNeil YoungやStephen Stills、Richie Furayらが在籍し、日本のはっぴいえんどなどにも大きな影響を与えたバンドなわけですが、そこのオリジナル・ベーシストだったBruce Palmerの唯一のソロ作などというものがあったのですね。今回初めて知りました。'71年にリリースされた『The Cycle Is Complete』というアルバムなのですが、今年出た再発CDがタワレコに入っていたので買ってきました。Buffalo Springfieldなんかとはだいぶ趣が異なっていて、ちょっとAngus MacLiseあたりにも通じるようなアシッドなかんじのサイケデリックグルーヴ渦巻く一枚でした。まー、この人、ドラッグの不法所持で何度も捕まっているような人なんで、そういう意味ではソロ作がこういうかんじなのも納得。むしろ、Buffalo Springfieldをそれほど好むわけではないわたしにとってはこっちのほうが歓迎だったりして、けっこう心地よく聴いていたりするのでした。


2003.7.27

Memphis Underground

26日に大きめの地震が2回ぐらいあって以降断続的に弱い余震が続いてますね。仙台市内は5月の地震のほうが大きかったからそんなに驚かなかったけど、県北の被害は前回よりひどかったみたいだし、なにより地震の回数が多いのが気分的に嫌ですね。

そういえば、我が家では前回に続いて地震の前兆らしき出来事がありました。25日の夜、うちの犬がなんとなくそわそわして落ち着かなくって、なかなか寝なかったのですね。しっぽを丸くしておびえた様子を見せ、時折外のほうを気にしたりして。あとから考えるとあれはどうも地震がくるのを事前に感じていたんじゃないかなー。やっぱり動物ってそういうのを察知するんだなーと改めて思いました。

26日の夜は深海魚のたけけくんが企画したイヴェントに行ってきました。途中食事に出たので3バンドしか見なかった(2番目3番目を見逃した)んだけど、最後に出たLaLaというバンドがさすがに貫禄を感じさせる壊れ方でカッコよかったです。いろいろ考えさせられたことなどもなかったわけではないイヴェントだったけど、ああいうバンドって仙台みたいな地方都市ではなかなか見られなかったりするので、そういう点ではよかったんじゃないかなって思いました。

さて、先ごろ亡くなったHerbie Mannさんの『Memphis Underground』('69)が週末の愛聴盤でした。これってなんだか不思議な魅力のあるアルバムですね。B級ジャズロックの名作というかなんというか。タイトル曲「Memphis Underground」のワンコード一発の妙なグルーヴ感とか、Sonny Sharrock先生のバクハツしたギターソロが聴ける「Hold On, I'm Comin'」(Sam&Daveのカヴァー。「恋の空騒ぎ」のエンディングテーマっすね)とかがとくに好きです。


2003.7.25

Inventions For Electric Guitar

いわゆる「レビューサイト」の類ってほんとに多いんだなーと思ったりした今日この頃ですが、わたしはと言えば、昨夜うっかり廊下の戸の角におでこをぶつけてしまいました。ちょっと腫れてます。あー、痛かった...。

Ash Ra Tempel=Manuel Göttschingの『Inventions For Electric Guitar』('75)を聴いていました。ギター&エフェクターと4チャンネルのテレコだけで作られたというミニマルミュージックの傑作なわけですが、このアルバムはほんとにいつ聴いてもため息が出るほど素晴らしい。ひたすら反復されるギターのミニマルなシーケンスが幾重にも折り重なり、さざ波のごとくゆらめきたゆたいながらエコーの海となって広がっていくさまはとにかく圧巻。


2003.7.24

涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜

Televisionの『Marquee Moon』『Adventure』のデラックス・リイシュー&未発表ライヴ盤の発売は2ヵ月後の9/23らしいですが、どうやらボーナストラックとして「Little Johnny Jewel」が収録されるらしいとの情報を入手して大いに喜んでいる今日この頃です。ひゃほー!

なかなか夏らしい夏がやってきそうにないですが、サザンオールスターズの新曲「涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜」を聴いて気分だけでも夏を感じようとしたりしています。月9の主題歌でもあるこの曲ですが、もう、とにかくいかにもサザン、というかんじの王道ポップ・ナンバーですよね。はっきり言って目新しいところなんてまったくないくらいなんだけど、むしろそういうみんなが期待する「サザン」のイメージで勝負して、それで成功している貫禄たっぷりの楽曲だと思います。とくに、Bメロでちょっと泣かせて、弾けるようなポップなサビにもっていくあたりの展開なんかがわたしにはグッとくるところでした。まー、桑田がこういうふうにあざといまでにいかにもな「サザン」像を演じてみせるところにはおそらく賛否両論あると思うけど、少なくとも今回の曲に関する限りはわたしは支持したいと思います。いい曲だと思いますもの。


2003.7.23

Hawks & Doves re・ac・tor

夏の暑さが苦手なわたしですが、今年の梅雨の長さにはさすがに辟易しています。七月も後半、学校はもう夏休み、という時期に長袖着てても肌寒いくらいというのはいくらなんでも調子狂いますよね。ま、暑くなったら暑くなったで文句を言うだろうけど(苦笑)、とりあえずは早く夏らしい夏がくるといいのになーと思ったりする今日この頃です。

さて、どうも『On The Beach』のCDはかなり売れているらしいとかいう話を最近よく目にしたり耳にしたりしますが、今日はそれ以外の初CD化アルバム2枚について書いてしまおうと思います。前回からすっかり日にちも経ってしまったので、残りをまとめて。

まずは『Hawks & Doves』(左)から。'80年発表のこのアルバムは、全体にアクースティックな色合いの濃い穏やかな仕上がりで、収録時間も30分ちょっと、というわりと小ぶりな一枚です。「タカ派とハト派」というタイトル通り、アナログのA面とB面が好対照な構成になっていて、A面にあたる前半4曲はほぼニールさんの弾き語りに近い形でやや沈んだ内省的な雰囲気の楽曲が演奏されていくのに対し、B面にあたる後半5曲はフィドルなども交えたバンド形式による陽気なアップテンポのカントリーナンバーが並ぶ、という形になっています。どちらかというと全体に地味なアルバムで、時間が短いこともあってやや物足りなさを覚えなくもないですが、聴きこむと味わい深いところもあり、ニールさんのアクースティックな側面を好む向きには訴えかけるアルバムかと思います。

続いて翌'81年発表の『re・ac・tor』(右)ですが、こちらは対照的にクレイジーホースと組んだエレクトリックで派手さの目立つ一枚。ちょっと「おバカな」と言ってもいいくらいの(笑)、やや暴走気味のロックンロール・アルバムというかんじでしょうか。「原子炉」なるアルバムタイトルもどことなく意味深ですが、皮肉やパロディのニュアンスの強い楽曲が並んでいるようにも、あるいはちょっとヤケクソ気味の大暴れにも聴こえるような、そういう印象を受けるアルバムです。アルバムのハイライトは間違いなくラストの8分近い大曲「Shots」で、終始銃声のSEが鳴り響き、ニールさんのファズギターが炸裂する騒々しい演奏ですが、そんなノイズまじりのなかに楽曲の美しさが仄見えて素晴らしいです。ふつうに聴くとけっこう笑える演奏だと思いますが(笑)、こういう“マヌケ美”もニールさんの大きな魅力のひとつでしょう。


2003.7.16

American Stars'N'Bars

すでに周知のことと思いますが、ここんとこわたしが騒いでいたニールヤングさんの初CD化アルバム4枚が無事に(笑)リリースされ、先週の土曜日あたりから各CDショップの店頭に並んでいます。前回を見ていただければわかるように、てっきりまた発売が延期になったものと思っていた(ちょっとした勘違いでした)ところだったので、急に飛び込んできた「出てるよ」との友人からの連絡に思わず動揺&混乱してしまいました(笑)。あー、ついにこの日が来たのかー、と思うと、願いがかなってしまったことによる一抹のさみしさを覚えつつも、やっぱり感慨深いものがあります。素朴に嬉しい。わたしのようにせいぜいファン歴10年弱の若輩者でさえそうなんだから、リアルタイムで聴いてたような大先輩達に至ってはさぞ喜んでる人がいることでしょうね。ま、ともかく、めでたい!ということ。

さて、そのような混乱と熱狂も少し落ち着いてきたようなので、そろそろ更新したいと思いますが、ま、やらないわけにはいかないだろうというかんじで、今回から3回続けてその再発盤について書きたいと思います。ただし、今回の再発のメインと言っていい『On The Beach(渚にて)』('74)についてはこのサイトの第一回ですでに書いたので、今回は割愛します。むしろ他の3枚について紹介するほうが有益かと思いますので。もっとも、あの心に染みる珠玉の名盤、彼の数ある名盤の中でも1,2を争う屈指の傑作であるところの『On The Beach』については何度書いてもいいような気もしますけれども(笑)。

ま、それはともかく、とりあえず今日は '77年発表の『American Stars'N'Bars』です。このアルバムはなんといってもあの名曲「Like A Hurricane」(G)を収録しているというのが最大のトピックでしょうね。このアルバムが発表される前年('76年)に行なわれた初来日公演での演奏がとくに“伝説の名演”と言われていますが、以後彼の代表曲としてとくにクレイジーホースとのライヴでは必ずと言っていいほど演奏される曲のひとつです。ニールヤング独特の心をかきむしるかのような長いギターソロがフィーチャーされた大曲で、その痛みや悲しみを帯びた鮮烈な演奏には思わず胸が熱くなるものがあります(近年は、後半ギターの弦を引きちぎってのノイズ大会に突入して、15〜20分の演奏が当たり前になってきてるみたいで、2001年のフジロックで見たときもかなり大変なことになってました)。他の曲を目をむけると、アナログA面にあたる@〜Dはヴァイオリンとペダルスチール(もちろんベンキース)を基調としたカントリータッチの朗らかな曲が並び(コーラスでニコレッタラーソン&リンダロンシュタットが参加)、エミルーハリスが参加したEと珍しく一人多重録音のFはやや内省的な雰囲気のアクースティック・サウンド、そして最後のHはクレイジーホースと組んだワイルドなエレクトリック・ロック、となかなかバラエティに富んだ一枚になっています。今回デジタルリマスターのCDで聴き直して、個人的にはけっこう再評価が進んだ一枚でした。


2003.7.11

Horses

前回も触れた『On The Beach』他の再発の件ですが、HMVのサイトを見たらこのような現状になってました。ニューアルバムと同時発売での国内盤リリース、そして輸入盤はまもなく、ということになってるようですが、果たして...。

今日から来日公演が始まっているということで、Patti Smithの『Horses』('75)を聴いていました。うわー。やっぱりこのアルバム最高。もちろん『Radio Ethiopia』('76)も『Easter』('78)もいいんだけど、わたしはやっぱりこのJohn Caleプロデュースの1stが一番好きです(John Caleだから、という意味ではないですよ・笑)。2nd以降のようにきちんと「曲」を聴かせていくというよりも、どちらかといえばimprovisation風の柔軟な曲構造の上にPoetry Readingに近い形のPattiのうたをのせていく、というスタイルが1stの場合は強いかんじがするのですが、そういうところで生み出されていくグルーヴの絶妙さにこのアルバム特有の魅力があるのかなー。ま、そんなふうにとりあえず思ったりしたのですが、ともあれ、Robert Mapplethorpeによるジャケのカッコよさ(ライナーで大鷹俊一先生も強調してます)も含めて圧倒的な名盤であることは動かないと再認識。


2003.7.8

はらいそ

あーん、もう。結局また発売延びてるじゃないですかー。まったく。っていうか、あまりにも予想通りの展開なんですけど。またこのままこの再発の話流れるんじゃないかと危惧されるところ。ま、個人的には出ないほうが出費が減ってありがたい、などと思ったりしないでもないですが(苦笑)。当然ながらアナログでは持ってるわけだし。自分でCDRに焼いちゃったのもあるし(苦笑)。んでもまぁ、とくに『On The Beach』は大好きなアルバムなので、きちんとリマスターされたいい音のCDでいつでも気軽に聴けるようになったほうがいいのは間違いないところ。というわけで、よろしくお願いしますよー、ほんとに。

そして、そんなこと言ってるうちに話題の(問題の?)ニューアルバム『Greendale』のほうの発売情報も入ってきてました。こっちのほうが早く出たりしそうだなー。ま、すでに持ってるものよりは、新譜のほうが嬉しいのは言うまでもないですが、でも、今回のアルバムはどうなのかしら。気になります。

さて、最近あんまりCDを買っていないので、今日はMD聴き直しシリーズ第2回ということで、細野晴臣さんの『はらいそ』というアルバムを聴いていました。このアルバムでの共演がきっかけでYMOが結成されることになる1978年のアルバム、ということらしいですが、詳しくは知りません。細野さんについてはまったくの素人で、70年代の一連のソロやティンパンアレーでの活動も聴いたことないんですけど、少なくともこのアルバムはとても心地よい上質のポップスが聴けてとてもいいかんじです。裏打ちのレゲエっぽいビートを基調としたエキゾチックなぬるいかんじが、タイトルどおり(はらいそ=paradiso)に「楽園」的なムードを醸し出していて、とてもゆったりとしたいい気分に浸れます。『綺麗』あたりのアルバムでサザンが取り入れてるエキゾチック・ポップみたいなのも、なるほどこのへんを意識してやってるのかしらね、なんてこともちょっと思ってみたりしながら聴いていました。


2003.7.7

Get Yer Ya-Ya's Out!

「一撃で世界を覆す〈音〉」を放ちたいと常日頃思っている、そして最近はFuzzがほしくてほしくてたまらない、でおなじみマコですが。どうやら7月に入ってから2つのバンドが(再)始動の気配でして、なんとかロンブンのおかげでグルグル回りっぱなしのあたまを抱えながら、今年も夏らしい夏(?)を迎えようかという今日この頃です。なんだか冷たい雨の日が続いていますが、時間は止まってくれないのでもうすぐにあっという間に暑い夏がやってくるでしょう。ううう。そして、夏の次は秋が来て、...やがて冬になって、...12月、...。ううう。

あー、すいません。天気のせいで陰鬱な気分が。まあ、こんなときにはロックンロールでうつむきがちな夜をぶっとばせ!というわけで、The Rolling Stonesの『Get Yer Ya-Ya's Out!』('70)を聴いています。ミック・テイラー在籍時の1969年にマジソン・スクエア・ガーデンで行なわれたライヴを収録した大名盤です。言わずと知れた名曲中の名曲たちがすばらしい白熱の演奏で納められた、ともかく全編「カッチョイー!」の一言に尽きる熱狂の記録なわけですが、とりわけ中盤5,6曲目の「Midnight Rambler」「Sympathy For The Devil」がすばらしい。すべて楽器が歌が最高潮のテンションでドライヴしているこの演奏を聴くととにかく興奮しないわけにはいきません。わたしはストーンズに関しては熱心なリスナーなどではまったくもってなく、恥ずかしながらCDはベスト盤1枚しか持ってない(したがって今日聴いてるこれもMDにダビングしたもの)ようなありさまなので、えらそうなことは言えないけど、やっぱりこのアルバムはいつ聴いても興奮しっぱなしの最高のロックンロール大名盤だなーと思わずにはいられないのでした。


2003.7.5

live in japan

あはは。案の定買ってしまいました。Primal Screamの『Live In Japan』。前回書いたように買うかどうか決めてなかったんだけど、試聴して1曲目の「Accelerator」のぶちきれっぷりに一発でやられてしまいました。Stoogesかと思った(笑)。ほんとに全編暴走するロックンロールでびっくり。こんなすごいライヴをするバンドだったのかー。熱狂熱狂また熱狂。

Just For Love

というわけで、昼間はプライマルのロックンロールに熱狂していたのですが、夜にうちに帰ってからはさすがにもうすこしなごめるかんじのものを聴こうと思って、えーと、いまはQuicksilver Messenger Serviceの『Just For Love』('70)を聴いていました。あー、これもわたしにとってはある意味熱狂の一枚だった(笑)。オリジナルメムバーにしてムショ帰りのDino Valentiさんがリードヴォーカルとして復帰した4枚目のアルバム、ということになるようなのですが、やはり、このアルバムの聴き所はまずそのDinoさんのヴォーカルでしょう。短いインスト曲に導かれての2曲目「Just For Love(Part 1)」でのいきなりの熱唱にはじまり、10分を越えるアクースティックなブルースジャム風の「The Mat」での緩急自在な歌いぶり、そしてゆったりと穏やかな情緒が広がっていく「Gone Again」でのゆらめく陽炎のようなリリカルさ、など胸を熱くすることなしには聴けない曲ばかりです。あとは、アルバムのハイライトと言っていい「Fresh Air」などでは、Dinoさんのすばらしい熱唱とともに、John Cipollinaさんのギターワークなどにも興奮せずにはいられません。ともかく、すっかりこれは「こころの一枚」です。はい。


2003.7.3

L.A.M.F.

話題のPrimal Screamのライヴ盤をまだ買っていない、いや正確に言うとまだ買うかどうか決めてない、という現状なので、とりあえずそのかわりにJohnny Thunders & The Heartbreakersの『L.A.M.F.』('77)を聴いていました。ジョニサンはこれしか持ってなくて、したがって彼については全然詳しくないわけですが、ま、そんなことは関係ないですね。このサウンド、このビート、このジャケット。ここにあるのはただただ「ロックンロール」というやつですね。なんたって一曲目から「Born To Lose」ですもん。最高のロクデナシ(苦笑)。いまごろ聴くと眠れなくなりそうです。

んー、でも、今日はちょっと出鼻をくじかれたかんじもなきにしもあらず。期せずして某サイトと実質的にネタかぶってしまったな、というかんじが否定できないもので。またしても。直接に言及してる対象が同じというわけではないんですが、だがしかし!だがしかし!

ま、ちょうどコインの表と裏というかんじに見てもらえばいいのかな、などと思ったりしていますが(苦笑)。


2003.7.2

Musical From Chaos

まえからほしいと思っていたものが手に入るというのは当然のことながらうれしいものです。そういうわけで今日はごきげんです。お酒を飲んだせいでごきげんなのもありますが、もちろん圧倒的に比重が高いのは前者の理由のほう。世の中には不愉快にさせられるようなこととかしんどいなぁと思ってしまうようなことなんかも少なからずあるわけですが、だからこそというべきか、こういうささやかな楽しみや幸せをかみしめることって素敵なことね、とか言ってみたりしているうちにすでに深夜4時(いやもう朝か・苦笑)。さっさと更新して寝なさいってね。

ほい。というわけで、Date Course Pentagon Royal Gardenの『Musical From Chaos』です。おお、めずらしく新譜だ。気づくと移転後初の新譜ですね。ってことは、なに、わたしは一ヶ月以上新譜買ってなかったのかなー。うーむ、ありうる(苦笑)。ま、すでに発売から1週間とか経ってしまったので、えらそうに「新譜」とかいうのもおこがましいような気持ちもないではないですが、いつも発売年が69年とか74年とかなのでその時間感覚からいけばものすごーく新しい(笑)。

で、これ、大友良英脱退以前のDCPRGの活動を総決算するライヴベスト2枚組です。とはいえ、ライヴ音源としての内容では、この前のリミックス盤に初回限定でついてたもののほうがすごいんじゃないかなーという感想。ま、あちこちのライヴの寄せ集めなので仕方ない面もあるとは思いますが、彼らならこのくらいの演奏は当然かなーというふうについ思ってしまうところはあるような。もちろん、内容のレヴェルは基本的に高いんですが、それ以前にもっとテンションの高いライヴ音源を聴いてしまってるので、そういう意味でちょっと辛口の感想になってしまうかな、といったところですかね。一番の聴き所はDCPRGとしては未発表曲になる「ホー・チ・ミン市のミラーボール」ではないかと思います。これは同じ菊地成孔氏のSpank Happyでレコーディングされてるんですが、どうやらもとはこっち用の曲だったとか。ちょっと笑っちゃうくらいに陽気でいなせなディスコファンクで、とても楽しげでグルーヴィーな演奏が聴けます。モー娘。の超有名曲を連想させるようなアレンジなんかもあったりして、とても気に入って聴いているのでした。

2003.7.1

Drum Ode

ちょっと油断してるうちに一週間経ってしまいました。6月最後の更新をしようかと思っていたのだけど、時間が遅くなって日付が替わってしまったので、もう7月最初の更新ということに変更。っていうか、時間経つの早いなー。もう7月だなんて。年度が替わってからの3ヶ月、わたしは一体何をしてきたんだろう。ムムム。いや、でも、こういうのやめます。こういう後ろ向きの感慨って、大抵の場合無意味なので。反省をしないわけではないにしても、むしろ前向きに今日からの一日一日に何をしていくかを考えるべきですよね。

とのっけから自閉ムードで申し訳ないですが、今日はDave Liebmanの『Drum Ode』というアルバムを。Dave Liebmanという人は、1973〜74年頃にMiles Davisのバンドに在籍していたサックス奏者なのですが、このアルバムはまだマイルスバンド在籍中の74年にECMに吹き込んだ彼のリーダーアルバムです(ちなみに発売は翌年)。アルバムタイトルからもわかるとおり、リズム、というかグルーヴにこだわった音作りになっていて、ドラム2人を含めて合計8人ものパーカッション奏者をフィーチャーして、ラテン系の心地よいグルーヴをつくりだしています。ま、当時の電化マイルスバンドの方向性をもっとスムースに展開した、最も高品質な「フュージョン」だと言ってかまわないかんじかと思いますが、一時期ずいぶんもてはやされた「レアグルーヴ」だかなんだかの文脈でCD化されたみたいですね。いわゆる「クラブミュージック」にはまったくもって疎いわたしなんですが、確かにこれは心地よく「踊れる」かんじの音じゃないかなと思います。

っていうか、また今回もずいぶん前に買ったものになってしまった...。ま、最近買ったものでもあまり大差はないかもしれないけど(苦笑)。



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