maco's 13th floor
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2003年:5月/6月/7月/8月/9月/10月/11月/12月

2003.11.30

URAN 02

『URAN』というDVDマガジンを買ってみました。vol.2なんですけど、キャプテントリップの特集ということで、マーブルシープとかママギタァとかそういうあそこに所属してるバンドのライヴ映像が入ってます。よいと思ったのは、ヴェガポップと、あとダビデチオというバンドで、この二つはともにNYパンク的なカッコよさでした。あとの日本人のバンドはあまり感心しないのが多かったけど、そんなことよりも、やはり、特筆すべきはブルーチアーとダモ鈴木とグルグルの映像が入ってることでしょうね。3つとも画質が悪いからいつごろの演奏なのかよくわからないけど、あの声!あの音!ってすぐわかるし、さすがにホンモノはちがうなーというかんじで、えー、要するにクレイジーで、とても、コワかったです。ははは。

あと、コワかったといえば、最後に入ってるのが○△□のライヴ映像なんだけど、そのライヴやってる場所というのが、えーと、知ってる場所でした。そのー、一目ですぐわかるんですけど、要するに、仙台の、えー、某ブックカフェでした。あああ。こんなところで。

ちなみに、特集以外のとこで、DCPRGのライヴ映像がちょこっと入ってるってのも買う理由だったんですけど、思ってた以上に菊地成孔のコンダクターぶりがクレイジーなかんじでおもしろかったです。クラウドの熱狂ぶりが想像以上にすごそうなのでライヴ行くのは微妙だけど、演奏そのものはやっぱりカッコいいからこういう映像がもっと見たいな。どうやら12/25に出る次号は菊地成孔特集らしいので、DCPRG他の映像がもっと見られるのだろうと楽しみにしています。

しかし、こういう「ライヴに行くこと」よりも「ライヴ映像を見ること」を好むような感性って、現代にあってはきわめて真っ当な倒錯のありようなんだろうけど、そういうのを無批判に享受するだけでいいのだろうかって、やっぱりちょっと気になりますね。そのように身体性を欠落させた享受のしかたでいいのだろうか。やはり「肉体の復権」が必要なのではないか。…とかってムリやり60年代タームでまとめたりして。ははは。あー、そんなこと言ってるうちに11月終わっちゃったよ。あああ。

2003.11.27

Future Days

空気が乾燥してて嫌ですね。とくに静電気がつらい。今日も予備校のエレベーター乗るときとかバチッときて痛かったです。まったくエレクトリック先生ってかんじだなーとか思ってみたりとかして。あとは目の乾燥。これはパソコンとかのせいもあるだろうけど、ここんとことくにショボショボする気がするのはやっぱり空気の乾燥かなーと。冬の乾いた冷たい空気はどちらかというと好きなんだけど、こういう難点もあるのよね。しかたないことだけど。

すっかり書くのがずれこんじゃってるけど、先週の土曜日に友達の結婚式に行ってきました。結婚式というものに生まれてはじめて行ってきたんだけど、なんだかけっこう不思議なものですね。ある種の祝祭空間というのか、周到に用意された感動のドラマに新郎新婦のみならず参加者全員が半ば陶酔的に参入し、その物語を演じきることによって新たな秩序が生み出されてゆく、といったありようにある種の共同体の呪力のようなものを感じずにはいられませんでした。…なーんて、ただ自分が酔っぱらってただけな気もするけど、ともあれ、とっても素敵な幸せそうな結婚式だったのはなにより。友人の一人として二人の門出を祝福できてよかったと思います。っていうか、しっかりギターとアンプかついで盛り上がりに一役買ってきてたりもしたんですけどね。えへへ。

二人の明るい「未来」、ということとかけたわけではないけど、Canの『Future Days』を聴いていました。最高傑作の呼び声も高いアルバムですが、どちらかといえば抑制されたサウンドながら、じわじわと身体を浸食して昂揚感をもたらしてくれるタイプの音楽だと思います。反復を基調とした絶妙なドラムを土台にして浮遊感のあるサウンドが広がるさまがとても心地よいかんじですね。とくにラストの20分に及ぶ「Bel Air」が圧巻。

2003.11.25

Tails Out

昨日書いたのがあまりに未整理なかんじなので、もう一度まとめてみます。

まず確認しておきたいのは、ライヴそのものはよかった、ということ。本編の『Greendale』の演奏は、アルバムのほぼ忠実な再現と言っていいもので、途中PA等のトラブルがあったものの、演奏に関しては申し分なかったと思います。2回に分けて約1時間やったアンコールでは、「Hey Hey, My My」「Powderfinger」「Like A Hurricane」等のおなじみの曲をバッチリやってくれて、これはもう熱狂するには十分な演奏でした。ただ、自分の側の問題として、『Greendale』の内容を(ことばの問題もあって)あまり理解できなかったこと、フジロックのときの衝撃のおかげでやや過剰な期待を抱いてしまったこと、などといったバイアスのせいで、ほんとうに心の底から感動とまではいかなかったかな、といったところでしょうか。ま、ライヴを見るというのもいろんなことが影響するのでなかなか単純には行きませんね。とりあえず、また見たい、ってのは変わりませんけど。

ちなみに、今回の東京行きでは、ロックの聖地、東京タワー蝋人形館にも行ってみました。マニ・ノイマイヤーとかクラウス・シュルツェとかマニュエル・ゲッチングなんかの蝋人形にお目にかかってきました。ほんとに業が深い空間でした。あ、ちなみに、キース・エマーソンの蝋人形の前にきちんとMinimoogが置いてあったのには笑いましたが。あと、神保町にある「さぶちゃん」というお店のラーメンがとてもおいしかったです。昔ながらの東京ラーメンというかんじで、わたしにはツボでした。カウンター7席のみの狭くて汚い店だけど、年季が入ってていい風情出してました。機会があったらまた行きたいです。

ONJQこと大友良英ニュージャズクインテットの新作『Tails Out』を買ってみましたが、うーむ、どうだろう。とりあえず第一印象はイマイチかなぁ。ところどころいい瞬間もないわけではないんだけど、なんか全体としてはちょっと散漫なかんじがするような。

2003.11.24

Today Is The Day

日本武道館でNeil Young & Crazy Horseを見てからもう十日が経つのですね。なんかまだどういうふうに語っていいのかよくわからなくて、ある程度楽しめたのは間違いないんだけど、120%満足だとは言えないところもあるし、どうも整理がついてないかんじですね。前回2001年のフジロックでのステージを見たときは、生で見るのが初めてだったうえに、選曲もバラエティに富んでいて、しかも野外フェス、ということでもう涙が出るほど大感激だったのだけど、やはりそのときの過剰な感動が今回のライヴを見るうえでちょっと影響してしまったかな。

あとは、今回のステージが、新作の『Greendale』という物語性の強いコンセプトアルバムをメインにしたものだったことも大きい。やはりことばの問題をある程度クリアしとかないと十二分に味わい尽くすというところまでは行きづらいってことかなぁ。もうちょっとテクストとしての『Greendale』をよく読みこんで行けばよかったかなぁ。ってことは、問題は『Greendale』に対する自分の理解・解釈にかかわるってことなのかなぁ。…と、なんとなく反省気味になったりもするんだけど、それって今回迂闊にも2日続けてライヴ中にウトウトしてしまったりしたせいかしら。あはは。

えー、なんだかまとまりがない上に、ちっともライヴの感想になってないという気もしますが、なんかどうしてもこうついつい内向してしまいますね。そういう性分なのでしかたない、とか開き直っておこうか、とりあえず。

ま、とにかく、今回のツアーは『Greendale』をほぼそのままやっていたので、その内容に対して評価ができる視点を持たないとなんともいえないということになるのかな。だから、まだ自分の中ではライヴに対しての感想も落ち着きどころが見つかってないかんじです。あとは、また見たいなー、また来日してくれないかなー、ってことですか。ま、そんなかんじで。

他にも書こうと思ってたことがあったけど、今日はもういいや。また次に。いま書きながら聴いてたのは、Yo La Tengoの『Today Is The Day』。アルバムを聞くと最近めっきり静謐な閑寂の境地に入ってしまっているかんじだけど、このシングルでは轟音ギターが炸裂する、以前のみんなが大好きなスタイルのYo La Tengoも聴けますね。静と動の両面が味わえてとてもよいと思います。

2003.11.18

painful

東京行きの疲れが出たらしく風邪ひいてしまいました。やれやれ。咽喉も頭も痛いぜ、まったく。しかたがないのでYo La Tengo『Painful』でも聴きながら寝ることにしたいと思います。とほほ。

2003.11.13

The Thicket

いよいよです。明日明後日と、日本武道館にてNeil Young & Crazy Horseを見てきます。2001年のフジロックではじめて生のライヴを見てから二年たったわけですが、こんな短いインターヴァルでまた見られるとは思いませんでした。2、3日前からだいぶソワソワしてきてます。楽しみだなー。ただ、ソワソワしすぎてちょっとしたチョンボをやらかしたりもしてるので、気をつけないとね。でもー、やっぱり、ソワソワするのー。というかんじで、行って参ります。

前日なのだから当然ニールヤングを聴いているかというと必ずしもそういうわけではなく(昼間はずっと『Greendale』聴いてたけど)、いまはDavid Grubbs『The Thicket』を聴いていましたよ。ずっとほしいなーと思いつつなんとなくタイミングを逃していた一枚なのですが、先日南町通りの某中古店に入荷してるのを発見してようやく購入しました。98年発売なのね。5年越し。いま聴くと、『The Spectrum Between』『Rickets & Scurvy』とその後の2枚のアルバムが素晴らしかったために、やや過渡期的な印象を受けてしまうところもあるんだけど、このアルバム特有のたなびく霞のような情趣も感じられて、なかなか味わい深い一枚じゃないかなとも思います。ま、わたしの場合、グラブスさんに関してはあの独特の歌声が聴こえるだけですっかりやられてしまうようなところもあるんですけれども。

2003.11.10

軋轢

月曜日はバイト等がないので基本的に予定なし。夜に友達と会って山頭火でラーメン食べたりしたけど、昼間はただうちで活字とにらめっこ。

とくに脈絡はないけど、出かけたときの車内BGMはFRICTION『軋轢』。ビシビシきます。しびれます。

2003.11.9

unhalfbricking

見た目にはほとんど変わりないですが、ちょっとだけ体裁を変えてみました。意味があるかどうかわからないけど、なんとなく変えてみようかと思って。ま、一種の気分転換。今日の段階だとだいぶコンテンツ抜けてますが、そのうち徐々に戻します。

さて、ここ数日を断片的に振り返ってみる。金曜は夜に予備校の授業というか個人指導があるので、昼間のうちにそのための準備をしたりとか。いまは期末テスト対策というかんじだけど、あと2週間で大丈夫かしら。土曜はうちの研究室が主宰する学会(内実は少し格式ばった学生の発表会)があったので、珍しく午前中からスーツ姿で大学へ。今年も発表者&チューターは徹夜明けの蒼い顔でテンテコ舞いしてました。で、その後夜はなんだかんだで結局Shaftへ。Tiger DriverのメムバーがDJをするイヴェントということで、ニューオーダーとかプライマルとかラプチャーとかで踊ってきたのでした。そして、日曜はとりあえずまた予備校へ。いまにも眠りに落ちそうになる生徒達を突っつきながらの授業でした。一度うちに帰ってから、その後おつかいを頼まれてホーマックへ行ったりとか、そんなかんじで。ちなみに、選挙に行くのすっかり忘れていましたが、それが何か? 25歳にしてまだ一度も選挙行ったことないですが、それが何か?

ということで、ここのところ、Fairport Convention『Unhalfbricking』をよく聴いています。ブリティッシュ・フォークロックを代表する名バンドの3rdアルバムなわけですが、高校時代から好きでよく聴いていた一枚です。ただ、当時はダビングしたテープで聴いていて、CDは持っていなかったので、今回紙ジャケ&デジタルリマスター&ボーナストラック付での再発ということで改めて買ってみました。こうやって改めて聴き直してみても、陰翳に富んだサウンドがとても心地よくて、しっとりと染みてきます。どの曲も素敵な演奏ばかりだけど、とくにトラッドソングをアレンジした「A Sailor's Life」の圧倒的にグルーヴィーな演奏はいつ聴いても素晴らしい。

2003.11.6

インスピレーション&パワー

水曜に準備をして木曜に授業、と週の半ばは予備校中心の生活。今日は朝ちょっと寝坊してバタバタと飛び出して行ったりしたけど、なんとか90分2コマこなしてきました。午後は犬を病院に連れていきました。我が家の愛犬ジェシーは最近めっきり身体が弱ってしまっていろいろたいへんです。ま、歳が歳なのでしかたないんですけどね。んー。

さて、1973年に開催された伝説のフリージャズ大祭の実況録音盤『Inspiration & Power 14 Free Jazz Festival 1』が紙ジャケで再発されているのを発見したので買ってみました。70年代の日本フリージャズ・シーンを形作った尖鋭的なミュージシャン達が一堂に会したイヴェントだったようですが、その中から8組の演奏が入ってます。わたしのお気に入りは、沖至クインテットと高柳昌行のニュー・ディレクション・フォー・ジ・アーツの演奏。どちらもまさに「一撃で世界を覆す〈音〉」と呼ぶにふさわしい「フォルティッシモの演奏」が聴けます。山下洋輔トリオもなかなかアツイ。日本のフリージャズがもっとも白熱していた時代の貴重なドキュメントといった趣。

2003.11.4

Tarot

前述のごとく、2日はスペースシップレコードのライヴだったのですが、えー、だいぶボロボロの演奏でして、スミマセンでした。ちょっと今回は肩の力抜きすぎだったようで。なはは。まー、演奏の出来はともかく、楽しんでいただけるところもあったようなので、とりあえずよしとしますか。

というわけで、2日はバイト→スペレコのライヴ→Park Squareでsheepのライヴを見る→Sunny DropsでのFairgroundというDJイヴェントに行く、とあちこち動き回って遊んでいました。後半2つはけっこう夢見心地でいましたけれども。そして、3日4日は某予備校の模試採点のバイトをメインに過ごしました。はい。

買ったばかりのスニーカーが早く足になじむといいなぁと思いながら過ごす今日この頃なのでした。

そんなこんなで、最近あまりCDやレコードを買ってないですが、そんなときは普段あんまり聴いていないものをひっぱりだして聴いてみることにして、今日はWalter Wegmuller『Tarot』('72)でも。この人はスイス人画家でティモシー・リアリーの擁護活動をしていた人物らしいのですが、彼の手による22枚のタロット・カードを音楽化するというコンセプトの元に行なわれたセッションで、マニュエル・ゲッチングやクラウス・シュルツェらが参加したThe Cosmic Couriersの演奏の上にWegmullerによる詩の朗読がのっかってます。

2003.11.1

comme a la radio

11月ですね。今年ももう2ヶ月しかないのですね。ああ。時は過ぎ去りて。んぐぐ。ま、今月は憂鬱と同時に楽しみなことも多いので、上がったり下がったりなかんじになりそうですけれども。

で、今月最初のイヴェントは明日。スペースシップレコードのライヴ。東北大学の学祭です。7年もここにいるのに自分が学祭でライヴするのは初だったりします。なんかそんなふうにあらためて言うと、いまごろになってっていうのにちょっとこっぱずかしいような気もしてこないでもないですが。ま、そんなことはとくに気にせず気楽に演奏してくるつもりですけどね。

あ、ただ、一回非合法のイヴェントには出たことあったなぁ。えーと、あの時は確か「DJ Krushi with 豆腐」という名義で、なんというか、要するに漂流教室別働隊みたいなかんじで、真夜中に、屋外で、30分くらいのライヴだかDJだかよくわからないパフォーマンスをやったのでしたね。ほとんど誰にも知られていない気がするけど、あれはあれでおもしろかったような。

さて、11月8日公開に公開される向田邦子原作の映画『阿修羅のごとく』のエンディングテーマがBrigitte Fontaine「ラジオのように(comme a la radio)」なのですね!という話をある人としていました。テレビやCMでいきなり「パッパ、パラパ、〜」とArt Emsemble Of Chicagoの演奏が流れていて、つい反応してしまったのはわれわれ二人だけではないはず!



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