maco's 13th floor
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 2004年:1月/2月

2004.2.29

Happy Trails

NHK教育の「新日曜美術館」で、写真家中平卓馬の特集をやっていた。見た目にはすっかりおじいちゃん(65歳の実年齢以上に老けて見える)だけど、やはりそのまなざしはいまだ鋭いように感じられた。最近の写真は一見ほのぼのとした日常的な風景のように見えるんだけど、それでもどこか「世界とたたかっている」っていうようなところはしっかり根っこにあるみたいに見えた。この番組で知ったけど、去年横浜美術館「中平卓馬展」をやっていたのね。番組にも出てたけど、学芸員が倉石信乃なのか。なるほど。っていうか、展覧会終わる前に特集しろよってかんじもするけれども。

Quicksilver Messenger Service『Happy Trails』を聴く。彼らのライヴの魅力を伝えるセカンドアルバム。いきなり25分を越える「Who Do You Love組曲」(CDだと6つのパートに分けられてるけど)ではじまり、ジョン・シポリナ&ゲイリー・ダンカンのツインリードギターの魅力が炸裂。シポリナさんだけじゃなく、ダンカンさんもなかなかいいギター弾いてるね。アルバム後半の13分を越える「Calvary」もフィードバックを多用したサイケデリックなサウンドが素晴らしい。

2004.2.26

Press Color

ここのところ、デートコースペンタゴンロイヤルガーデン(DCPRG)の2/15@渋谷AXのライヴ映像を見ていた。Viewsicで生中継をしていたので、友人に録画してもらって、それを土曜日に受け取ったのだけど、それからけっこう繰り返し見ている。DCPRGに関しては、これまで発表された音源はだいたい聴いていると思うし、mp3のライヴ音源を拾ってきて聴いたり、何曲かはライヴ映像を見たりもしているんだけど、それでも、2時間半を越える一本のライヴの映像をフルで見ると、また新たな発見がいろいろあって楽しい。菊地成孔がどんなふうにコンダクトしているのかも確認できるし、メムバーひとりひとりがどんなふうに演奏しているのかもわかる。とくに今回は、リズム隊のテンションの高いプレイが印象的だった。ま、今回のライヴがとくに調子よかったのかもしれないけど、単にCDとかで聴いてるよりも圧倒されるかんじが強かったように思う。「Circle/Line〜Hardcore Peace」という曲のの中間部で、ほぼパーカッション&タブラのみになるところがあるんだけど、そこがほんとに圧巻でクラクラせずにはいられなかった。7拍子の曲であれだけのグルーヴを生み出すんだから、とんでもない人たちだよなー。

ということで、わたしはライヴ映像の類を見るのが非常に好きだったりするわけなんだけど、もちろんパソコンしながらビデオを見ることはできないので、いまはLizzy Mercier Descloux『Press Color』を聴く。こちらも非常にグルーヴィでいいかんじ。どこかユニークな感覚を持ったダンスミュージックだと思うのだけど、そのへんをどんなふうに語るといいのかしらね。ともかく、こういう面白いものが再発というかたちで再び世に問われるのはそれなりに意義のあること。そして、そういうものとの出会いは素朴に嬉しい。ちなみに、気づいている人もいるかと思うけど、前回とは「Fire」つながり。

2004.2.22

The Crazy World Of Arthur Brown

おかげさまで「永久音楽激情vol.1」は無事に終了することができました。たくさんのみなさんにご来場いただいて感謝してます。ほんとにどうもありがとうございました。

なんかまだ終わったばっかりってかんじで、どんなふうに今回のイベントをふりかえったらいいのかよくわかりませんが、とりあえず個人的にはとても楽しかったです。初DJ(?)だったので、予想通り、いや予想以上に、「つなぐ」とかっていうことはぜんぜんできなかった(しなかった・笑)ですが、とにかく好きな曲をガンガンかけていったので、もちろん楽しかったです。他のDJの人たちも、みんな期待以上のプレイをしてくれて最高でした。ま、多分にDJ陣がはしゃぎすぎだったのかもしれませんが、でも、そういうDJ陣の「熱量の高さ」=「激情」こそがこのイベントの看板だと思ってるので、それでよかったと思ってます。この調子でvol.2もやります。まだ具体的には決まってませんが、ぜひ企画したいと思ってるので、その折にはまたよろしくおねがいします。

ちなみに、今回わたしがかけた曲の中のハイライトの一つは、間違いなくThe Crazy World Of Arthur Brownの「Fire」だった、と自分ではとりあえず思ってるのですが、はてさて。

2004.2.14

More

珍しく曲を作ったりしてみた。何日か前にコード進行とメロディができて、今日歌詞を概ね書き上げた。べつにきっかけになるような何かの出来事がとくにあったとかいうわけではなく、なんとなくギターを弾いてるうちになんとなく思いついたのでなんとなく歌詞を書いてみたというかんじ。わたしはめったに曲を作ったりはしないほうで、だいたい一年に1〜2曲という超スローペースなので、あるいは今年はこれでおしまいだったりするのかも。ははは。

ま、それはともかくとして、実のところを言うと、どうやら3年ぶりにわたしのリーダーバンドが新編成で再始動することになった、というのがきっかけといえばそうなのかもしれない。まだ練習もはじまっていないのでなんとも言えないところだけど、少しずつやっていけたらいいなと思っております。

夜には“IGLOO MEETING vol.6”を見るために火星の庭へ。あいかわらず狭いところでみんな身を寄せ合うようにして座り込む。このイベントの独特の雰囲気というのは、このこじんまりとした空間によって生み出されるところが大きい、とあらためて思う。ま、3〜4時間の長丁場にはちょっとつらかったりしないわけでもないけど。今日の個人的なベストアクトは、オーストラリアから来たというGuy Blackmanというひと。素朴ではあるけれども、非常に味わい深く染みる「うた」とギターの爪弾きが印象的だった。他にもいろいろ面白かったけど、長くなりそうなのでそれだけでやめときます。

Pink Floyd『More』を聴く。'69年発表の映画のサントラで、小曲風のものが並んでいるけど、ハードなロック・チューンやらサイケでアブストラクトなインストやら、バリエーションに富んだ佳作。四人囃子もカヴァーした名曲「Cymbaline」なんかも入っているし、なかなか魅力的なアルバムだったりするのね、これも。

2004.2.11

Chappaqua Suite

フジテレビの「クイズ!ヘキサゴン」という番組を最近けっこう見ているんだけど、今日は「女子アナ大会」ということでいつもにましてじっくり見てしまった。いとしの中野美奈子嬢は、けっこう早くに失格にリーチだったんだけど、持ち前の勝負度胸を発揮してそこから踏ん張り、惜しくも準優勝というところまでいっていた。ま、わたしとしては最後まで中野嬢が残ってるってのはうれしい展開。後がないところでわざと間違った答えを書いてみせたりする度胸のよさなんかも見れたりして、なかなか満足したのであった。しかし、慶応とかフェリスとか出たアナウンサーが、「孫にも衣装」とか「家宝は寝て待て」とか書くなよー、とは思ったけれども。

さて、infoのところに「永久音楽激情vol.1」のフライヤーの画像をアップしておきました。あと10日。だいぶ近づいてきたなー。

Ornette Coleman『Chappaqua Suite』を聴く。オーネット・コールマンの音楽はあたたかな喜びに満ちている。わたしにはそんなふうに聴こえる。もちろん、彼の全キャリアを網羅などしていないけど、いままで聴いた範囲ではたいていそんなかんじだと思う。一般に「フリージャズの開祖」とかいうふうによく言われるけど、彼の「フリージャズ」というのは、「破壊」やら「革命」やらといった肩肘張ったかんじではなくって、ただたんに気の向くまま好き勝手に演奏する、ということのような気がする。あくまでも勝手な印象ではあるけれども、少なくともわたしが彼の音楽から受けとるものはそんなふうなかんじなのだ、ととりあえずは思ってみたりする。このアルバムは、彼のキャリアのなかで「最高の問題作」と言われることが多いのだけど、やっぱりわたしの印象としては、オーケストラなんか従えて上機嫌で「プヒー」とかやっちゃってる、っていうようなかんじ。そういうわけで、オーネットの音楽を聴いているととても朗らかな気持ちになるわたしなのでした。

2004.2.9

Outside The Dream Syndicate

ついに吉野家も11日で牛丼休止とか。うーん。まさかこんな日が来ようとはねぇ。わたしはそれほどヘビィユーザーというわけではないと思うけど、それでもおそらく人並みくらいには利用してたし、おなじみの日常風景というかんじで眺めていたものだから、なくなるとなればなんだかさみしいものね。そろそろかなーとは思ってたから昨日のお昼に食べたけど、なくならないうちにもう一回ぐらい行っておこうかしら。

Tony Conrad With Faust『Outside The Dream Syndicate』を聴く。
La Monte Youngの永久音楽劇場に参加していたことでも知られるミニマル・バイオリンの鬼才Tony Conradと、奇人・変人の宝庫であるジャーマン・ロックのなかでもとりわけ異彩を放つバンドFaust。二つの奇才の邂逅によって産み落とされた異形の名盤。滔滔たる大河の流れのように、ただ延々とひたすらに反復と持続音のうねりがつづく。時間も空間も超越した遥か彼方へと聴き手の意識を運び去ってしまうかのような、真にサイケデリックな音楽と呼ぶにふさわしいものがここにある気がする。

2004.2.8

Live In Japan - May,2000

日曜日はスペースシップレコードの練習日なのだけど、今週は都合によりメムバーがそろわないので、わたしとミッチェルの二人だけで新しい音源のためのレコーディングに勤しむ。1時間半ほどかけて一曲分のギターを録り終える。今日録った曲はすっかりハードロック・スタイルのギターなのでけっこう苦労したけど、なんとかそこそこかたちにはなったと思う。いや、っていうか、けっこう本気なかんじでやってたりしなくもないんだけど。

Slapp Happy『Live In Japan - May,2000』を聴く。あの「奇跡の」と言われた2000年5月の来日公演のときの演奏をコンパイルしたもの。3人だけの簡素な演奏が淡々と綴られていくだけなんだけど、70年代の3枚のオリジナルアルバムと97年の再結成盤『Ca Va』をあわせた全キャリアにまたがる選曲で、非常に美しく、しっとりと心に染みる濃密な時間が記録されている。彼らの「伝説」に新たなページを加える珠玉のドキュメント、とかなんとか言ってみたいかんじ。

2004.2.4

Hypnotic Underworld

最初に間違えたのは他ならぬこの主催者であるところのわたしであった、というあらためて考えてみれば至極簡単な事実にようやく気づいた。フライヤーの誤植はこのサイトのinfoにあったスペルミスがそのまま反映されてしまっていたということだったのね。あわわ。ということで、infoについては訂正しましたが、その情報をそのままコピペしたわたしやあなたはみーんな間違っているので注意しましょう。
…っていうか、ごめんなさい、みなさん。ううう。

水木金と三日かけて車検なので、その間は代車にお世話になる。新しい車なので、リモートキーだったり、エアコンがオートだったり、いろいろ自分の車にはない機能がついていたりして新鮮。いまの車はみんなそうなんだろうけど、ついつい「おおー」とか思ったりする。うちの車は平成八年式なんだけど、もはや旧世代なんだろうなぁ。んー。まー、多少便利なとこがあっても、やっぱり乗り慣れてない車だとなんとなく居心地がわるいかんじはするけれども。

Ghost『Hypnotic Underworld』を聴く。「日本が誇るアシッド・フォーク・バンド」とかよく言われていて、最近はデーモン&ナオミやダモ鈴木などとの共演でも知られるゴーストの5年ぶり7枚目のアルバムらしいのだけど、彼らの音を聴くのはこれがはじめて。ギターの栗原道夫がジョン・シポリナのマニアらしいという情報は耳にしていたが、なるほど、一聴してそれとわかるアーミングを駆使したプレイが随所で聴かれ、バンド全体としても「和製クイックシルヴァー」っぽい雰囲気。幽玄な霞たなびくかんじのそこはかとないサイケ感は『Just For Love』あたりに近い。あるいは、Canの『Future Days』あたりに通じるようなところがある気もするし、ややハードなかんじの曲もあったりして、なかなか聴かせるアルバムだと思う。とくに、5曲目の「Hazy Paradise」は、栗原氏のギター・プレイも絶妙で、グッとくる。

2004.2.2

Out There

「永久音楽激情vol.1」のフライヤーができました。その日のDJでもあるshowheyのデザインで、なかなか面白いかんじに仕上がってます。50枚ほど作ってから誤植が見つかったりもしたのだけど、とりあえず初回版ということにしてそのまま配り始めてます。このサイト内にも近々アップする予定。

Eric Dolphy『Out There』('60)を聴く。ロン・カーターのチェロが入ったピアノレスの変則カルテットによる二枚目のリーダーアルバム。ドルフィーの放つ音はいつ聴いてもやっぱり鮮烈。単に「楽器を演奏している」というよりも、彼の肉体そのものが一個の楽器と化してそこから迸り出てくる音であるかのような印象を持ってしまう。バックの音数が少ない分、そういうドルフィーの魅力がダイレクトに伝わってくるアルバムだと言える。



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