maco's 13th floor
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 2004年:1月/2月/3月/4月

2004.4.28

Alles Ist Gutものすごーく更新ペースがゆっくりなのは、もう常連のみなさまにはおなじみのことでしょうが、それにしても今月はちょっと更新が少ないかしらん。のぞいてくださってる方々には申し訳なく。

大学の指導教官が、2000年に和歌山県立近代美術館で開催された「田中恭吉展」のカタログを貸してくれたんだけど、これがなかなかすばらしいもの。世紀末象徴主義などの影響も受けつつ繊細で病的とも言える独特の表現世界を切り拓き、萩原朔太郎の詩集『月に吠える』(大正6年2月)にかかわった(詩集完成前に亡くなったんだけど)ことでも知られる彼の、まさに全貌を紹介してくれていて、パラパラめくるだけでもなかなかいいかんじで、しばらく堪能できそう。

DAFの『Alles Ist Gut』を聴く。硬質かつミニマルなエレクトロニクスとドラムとががっちり手を組んだサウンドがダイレクトに身体に響くかんじで、非常にカッコいいっすね。じつは買ったばかりなので、まだどんなふうに語ったらいいかよくわからないのがもどかしいけれども、とにかく燃えるということは間違いない。



2004.4.21

人気者で行こうどうやらまたイスラエル/パレスチナ情勢が深刻な事態になっているみたい。先月ハマスの精神的指導者ヤシン師がイスラエル軍に殺害されたの続いて、数日前には新たに指導者になったランティシ氏もまた殺害され、さらにイスラエル軍によるガザ地区侵攻によってかなりの死者が出ているという。ハマスの組織壊滅を目指しての行動で、アメリカ政府もこれを「自衛権の行使」として支持しているらしい。しかし、車椅子の老人を武装ヘリでミサイル攻撃するというような「野蛮」としか言いようのないやり方はあまりにも酷いもので、到底正当化できるものではない。圧倒的な軍事力を背景に「敵」を「殲滅」して「問題」の「解決」を図るというようなやり方はいったい「アウシュヴィッツ」とどこが違うというのか、とわたしなんかは思ってしまうぐらい。当然のこと、国際社会からも非難の声が上がっているけれども、なんとかこの憎しみと暴力の連鎖を断ち切る方途は見出せないものなんだろうか。もはや単なる一地域の問題としてだけ考えるわけにはいかないだけに、国際社会全体としてなんとか実のある取り組みが求められてくるところなのだろうけれども。うーむ。ま、とりあえず、「自己責任」論とかなんとかいうわけのわかんない話よりもこっちの問題のほうが遥かに重要な気がするんだけどなぁ。…とかって、わたしなんかが偉そうに言えることでもない難しい問題なのもわかってはおりますが。んー。なかなか。

サザンオールスターズ『人気者で行こう』を聴く。なんか新しいシングルがパッとしないかんじだったので、なんとなく1984年発表のこのアルバムをひさしぶりに聴いてみたりしています。自分の中でこのアルバムは、サザンというバンドの、そしてとくにヴォーカリストとしての桑田佳祐の絶頂期が記録されているもの、という認識がある。スティーリーダンあたりの影響が色濃いサウンドは多彩で厚みがあって、演奏も腰の据わった力強いものになってると思うし、何より桑田のヴォーカルのテンションが高い。なにかアルバム全体を通して非常にストレートに歌いまくっているように思われて、個人的にはとてもガツンとくる。もちろん、サザンはほかにも好きなアルバムや曲がたくさんあるけど、このアルバムはなにか素直に「カッコいい」と思える瞬間が多いような気がするなぁと思ったりするのでした。



2004.4.16

substance大学のキャンパスを歩いてたら、「新入生の方ですかぁ?」とかってサークル勧誘の声かけられちゃった。おいおい、どう考えてもちがうだろ、新入生には見えないだろ、って思って思わず苦笑したけど、まぁ、意外と若く見えるのかしらん、とかって勝手に勘違いしておくことにしよう。

Joy Division『Substance』を聴く。率直に言うとわたしはジョイ・ディヴィジョンはそんなに燃えるほうではないんだけど、でも、なんとなく何度か聴くうちにカッコいい曲もあるなぁとは思うようになってきた。ま、「Transmission」や「Love Will Tear Us Apart」あたりは言うまでもないけど、ひさしぶりに聴いていたら「Warsaw」とか「Digital」、「Failures」あたりの要するに初期の頃のモロにパンキッシュなかんじも意外と悪くないかも。うむ。



2004.4.12

Degustation a Jazzはてなアンテナがないと日々のサイト巡回ができないわ!…ってかんじに近頃めっきりなっていたので、サーバー移転のためにサービス停止していた土曜日はけっこう不自由してしまった。いきなりアンテナに登録して「お気に入り」には入れてないようなサイトもけっこう増えてきたし。でも、いくら便利だからといってそれにまったく頼りっきりになってしまったりするようなのはやっぱり考えものですわね。何かあっても柔軟に対応できるような心構えをもってなきゃね。…とかなんとか言いながら「のどもと過ぎれば…」で、さっそく何事もなかったかのごとくいつものようにアンテナを基点に動いてるんだけど。

菊地成孔『デギュスタシオン・ア・ジャズ』を聴く。菊地さんが満を持してリリースする初のジャズ・リーダー・アルバムです。例によって過剰なまでにコンセプチュアルになっていて(仔細は菊地さんのオフィシャルサイトを参照)、なんと41曲入りで、カヒミカリィやUAをフィーチャーしたヴォーカルものから、大友良英とのデュオによるカンパニー風の演奏まで、さまざまのスタイルの「ジャズ」が矢継ぎ早にめまぐるしく提示されていくというアルバムなのだけど、でも、最終的にはきわめてエレガントでクールな印象が強く残る。とくに、ZAKとかが参加してアクースティック・ジャズをダブにしていく、菊地成孔クインテット・ライヴ・ダブによる演奏が非常に深く美しく心に響く。



2004.4.08

Earth And Fireなんだか最近メールソフトの調子がわるいわ、なんて思ってたらどうやらウイルスに感染してたみたい。あんまり感染力とかが強くないのだったからほとんど問題なかったけど、やっぱりセキュリティ対策ちゃんとしなきゃダメなのね、とかってものすごくいまさらな。

『Earth And Fire』を聴く。Earth, Wind And Fireではなく、Earth And Fireというオランダのサイケバンドが1970年に発表したファーストアルバム(CDにはボーナストラックとしてシングル曲などが追加されている)。Ghostの新作で一番のお気に入りだった「Hazy Paradise」という曲は、実はこのバンドがオリジナルだったということがわかったので買ってみました。女性ヴォーカルのかんじはジェファーソンエアプレインを思わせたりして、表層的には60年代サイケポップの意匠をまとってるんだけど、起伏に富んだリズムや曲の展開、時折やたら饒舌になる歪んだギターなどはほとんどハードロック的なもの。そのへんなかなか評価が微妙な気もしないではないけど、件の「Hazy Paradise」などで聴けるメロウなポップサイケ感はわたしなどには非常に心地よく響くものだったりします。ちなみに、オリジナルのLPはこういうジャケだったみたい。こっちのほうが時代や雰囲気が感じられてわかりやすいかな。



2004.4.05

A Tribute To Jack Johnsonさて、新年度突入。桜ももうすぐ咲くのかしら。

新年度だからというわけでもないけど、最近「高橋誠とレイジーホース」というバンドの活動をはじめました。恥ずかしながら、わたしのリーダーバンドとして、オリジナル曲でやってます。とはいえ、まだ2回練習しただけで、しかもまだ全員そろってはやってないというありさまなので、まだまだこれからですね。ま、のんびりとやっていくつもりです。

Miles Davis『A Tribute To Jack Johnson』を聴く。マイルス史上もっともロックンロールなカッコよさが炸裂する傑作。軽快なシャッフルビートにのってジョン・マクラフリンのエッジの効いたギターが縦横無尽に駆け回り、マイルスのオープン・トランペットが高らかに吹き鳴らされる。これがもともとは自然発生的なジャムセッションだったというのが驚きだけど、それをさらにテオ・マセロが巧みに編集してこの上なくスリリングで痛快な一枚に纏め上げている。20世紀初頭に活躍した初の黒人ヘビー級チャンピオン、ジャック・ジョンソンのドキュメンタリー・フィルムのサントラらしいのだけど、これはもう音だけで独立して聴いて十二分に痺れるロックンロールの名盤と言っていいと思う。





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